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神戸市には兵庫県を代表する古墳がいくつもあるが、重要性・意義が知られていない例が少なくない。その1つが、6世紀に造営された神戸市域最末期の前方後円墳である西区金棒池1号墳である。測量図は作成されているものの50年前の成果であり、今日的にみれば充分でない。本研究では、3D計測を行って同古墳の測量データを一新し、律令国家体制への転換を高い次元で議論する学術基盤を構築する。
さらに、成果を地域の方々にも伝えていくよう取り組む。金棒池1号墳の価値を市民とシェアし、貴重な歴史遺産を市民の手で守り継ぐ筋道を作る。
視力ではなく眼球運動の問題で「読み」や球技が苦手な児童が多く、トレーニングで改善すると報告されている。本研究では、必要とする全ての児童に検査の機会、そしてトレーニングの機会を届け、豊かな学びにつなげることを念頭に、まず小学校での検査・スクリーニングを実現し、近い将来に神戸市および神戸エリアでの小学校等での地域ぐるみの眼球運動トレーニングの導入につなげる社会実装基盤の構築に取り組む。
本研究では、国際(パラ)スポーツ大会開催の意義について、社会効果の一つに分類される「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I :多様性、公平性、受容)」の観点から検証し、今後の国際(パラ)スポーツ大会誘致に対する説得材料としての新たな指標を提供する。本研究の目的は、 1.国際パラスポーツ大会開催によって創出されるDE&Iの測定尺度を開発すること、 2.神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会におけるDE&Iの創出効果を検証すること、の2点である。
新型コロナウィルス感染症拡大に端を発した「住居喪失危機の実態」と「コロナ独自施策・平時の住宅・居住政策」の関係を分析・検証し、VUCA 時代における居住安定化に資する住宅セイフティネットモデルを構築する。アウトプットとする住宅セイフティネットのイメージは、災害ケースマネジメントをモーターとし、コロナ禍・平時・災害時の多様な施策を動力源として組み合わせる居住安定化を実現するハイブリッドモデルである。危機にどのような施策(部品)をどう組み合わせて(構造)運用したのか(動力)を分析し、そのハイブリッド性と結果を検証する。
外国につながる市民の継承語・継承文化とそれにまつわる実践を社会資源・教育資源として可視化・活用することを目的として、
当該研究の一定の成果としてミュージアムを設置する。