最終更新日:2024年11月27日
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(環境省提供)
まずは、アルゼンチンアリが巣を作りやすい環境をなるべく減らすことが重要です。
・塀や壁など、コンクリートの割れ目、隙間は埋めておきましょう。
・植木鉢やプランター等は、台などの上にのせ、直接地面に置かないようにしましょう。
・お菓子、ペットフード、生ごみといった、アルゼンチンアリのエサになるものは密封しましょう。
アルゼンチンアリが定着している地域では、他の土地や地域に拡げないように注意しましょう。
・落ち葉や雑草を処分する際は、スプレー剤等で殺虫した上で密封し、適切に処分してください。
・車の中に食べかすや餌となるものを放置しないようにしましょう。
・植木鉢やプランターを、なるべく持ち運ばないようにしましょう。
駆除には、市販の薬剤をご利用ください。
様々なタイプの薬剤があり、最大限に効果を発揮できるシーンや用途が異なります。以下を参考に、使う薬剤を選んでください。
(パッケージ等に記載されている適用害虫にアルゼンチンアリの名前があるものは、メーカーにより効果が実証されている商品です。)
駆除 | 屋内等への 侵入防止 |
||
巣(女王アリ) への使用 |
行列への使用 | ||
ベイト剤 | ○ | ◎ | ー |
液剤 (遅効性のもの) |
◎ | ○ | ー |
スプレー剤 | ○ | △ | ○ |
粉剤 | △ | △ | ◎ |
特徴
アリが好む餌成分と殺虫成分を混合した薬剤です。働きアリが薬剤を巣に持ち帰ることで、女王アリの駆除が見込めます。巣や行列がどこにあるかわからない場合も、一定の効果が期待できます。
(特に「フィプロニル」が有効成分の薬剤は効果的とされています。)
使い方
市販のアリ用ベイト剤を、月に一度、5m間隔で設置してください。
また、アリの数が多い場所には、密に設置してください。
※ベイト剤の設置場所の例
特徴
アリ同士が体を舐めあう習性を利用し、巣の中の個体も連鎖的に駆除します。ベイト剤と同様に、女王アリの駆除が見込めます。
※「遅効性」「巣にいるアリにも効く」等の記載があるものを想定しています。
※「即効性」の記載があるものは、スプレー剤と同様の効果・使い方になりますので、そちらをご覧ください。
使い方
多数の個体を見つけたときの使用が特に効果的です。
巣や行列などに直接散布してください。
即効性があり、薬剤を直接噴射した個体をその場で殺虫することができます。生息域でのごみ処理などで殺虫する場合にも使用できます。また、ロングノズル等を使用して巣穴内部に直接噴射することで、巣の駆除も可能です。
一方、行列等に使用する場合は、巣や女王アリの駆除が見込めないため、効果は限定的です。
使い方
生ごみに付着したアリを殺虫する場合など、その場で駆除を行う場合に使用してください。巣に使用する場合は、ロングノズル等が付属したものを選び、巣の内部に薬剤が行き届くようにしてください。
※屋内で使用する場合はしっかり換気しましょう。
特徴
あらかじめ建物や花壇等の周囲に散布することで、アルゼンチンアリの侵入を防止する忌避剤として使用できます。雨に強い商品等も開発されいます。
使い方
建物、花壇などの周囲に、使用してください。薬剤が10cm程度の幅で帯状・山盛りになるよう、隙間なく、しっかり散布しましょう。
アルゼンチンアリを防除し、被害を抑えていくためには、市民の皆様のご協力が不可欠です。
アルゼンチンアリにお困りの場合は、以下の連絡先までご連絡ください。
E-mail:biodiversity@office.city.kobe.lg.jp
※メールに被害状況や周辺環境が分かる写真を添付してください。